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コイケについて

コイケの想い

飼料で食品ロスを減らす新しいカタチ

まだ食べられるのに、使われずに終わってしまうパンやお菓子、サンドイッチ。
製造ラインの途中で弾かれた規格外品や包装ミス、過剰在庫として出荷されなかった商品は、多くが焼却処分という道をたどります。
​​​​​​​それは仕方のない事とされてきました。

でもコイケは、その「当たり前」にずっと違和感を持っていました。
「まだ使えるのに、もったいない」という現場の声に耳を傾け、私たちが見出したのは「飼料」というかたちです。
​​​​​​​動物たちの命を支えるエサとして、もう一度価値を持たせる道です。

人の目には見えにくい循環かもしれません。
​​​​​​​でも、確実に社会の持続可能性に寄与する選択だと信じています。
廃棄を、価値ある未来へ。
​​​​​​​焼却ではなく、資源として次のいのちにつなぐこの取り組みが、より多くの人に届くことを願っています。

飼料で食品ロスを減らす新しいカタチ

代表インタビュー

今のコイケについて
​​​​​​​語ってもらいました

食品ロスを「捨てる」のではなく「活かす」。
そんな強い想いから生まれたコイケの取り組みは、持続可能な社会の実現に向けて日々進化を続けています。
​​​​​​​代表自らが事業の歩みや現在特に力を入れている取り組み、そして今後の展望について率直に語っていただきました。

代表インタビュー

Q1.

コイケが手がける事業について教えてください

コイケは、食品製造・販売過程で生じるパンやビスケット、サンドイッチといった食品ロスを、家畜用の飼料として再資源化する事業を展開しています。
廃棄せずに、命を支える資源へと変えるサステナブルな循環を目指しており、食品リサイクル法など各種法令に完全に準拠した上で、安全・衛生・品質に配慮した仕組みを整えています。
具体的には、パートナーである食品メーカーや菓子製造業から定期的に食品ロスを回収し、衛生基準をクリアした機械処理によって安定した飼料に加工。
​​​​​​​その後、農場などへ提供することで、動物たちに命の栄養として還元しています。
このプロセスを通じて、焼却による環境負荷を軽減しながら、新たな価値を創出する取り組みとして、多くの企業様に評価されています。

Q2.

今、特に力を入れている取り組みはどのようなことですか?

現在特に力を入れているのは、「包装付き食品のリサイクル対応」です。
​​​​​​​多くの食品工場では、ラベルミスや異物混入などにより包装ごと廃棄される商品が一定量出てしまいます。
これまでは中身を取り出すのが手間という理由で焼却処分されていたものも、コイケでは独自の前処理技術を用いて中身と包装を分離し、飼料化が可能です。
これにより「処分コストの削減」と「環境負荷の軽減」を同時に実現できます。​​​​​​​

また、より多くの企業にとって導入しやすくなるよう、小ロットやスポットでの回収にも柔軟に対応しています。
​​​​​​​リサイクルという言葉を、もっと身近な選択肢に変えていく。それが今の目標です。

Q3.

社員との関わりの中で、大切にしていることは何ですか?

社員に対して常に意識しているのは、「安心して働ける環境をつくること」と「一人ひとりの意見に耳を傾けること」です。
リサイクル業は現場作業も多く、決して派手な仕事ではありませんが、社会の基盤を支えているという誇りを持って取り組んでほしいと思っています。
だからこそ、日々の小さな気づきや現場の声を大切にし、経営にも反映できるよう心がけています。
​​​​​​​また、福利厚生や働き方の改善にも積極的に取り組んでおり、社員が長く安心して働ける職場であることが、いいサービスにもつながると考えています。​​​​​​​

Q4.

この仕事でやりがいを感じる瞬間はどんなときですか?

一番やりがいを感じるのは、食品メーカーの方から「助かったよ」「うちでもようやく食品ロスに取り組めた」という声をいただいた時です。
​​​​​​​誰もが「もったいない」と思いながらも行動に移せなかったものが、私たちの提案で少しでも変わったとき、本当にこの仕事を続けていてよかったと思います。​​​​​​​

また、実際に飼料として使われた現場で「飼料の質が良かった」「よく食べる」といったフィードバックをいただけたときも、自分たちの仕事がしっかり価値を生んでいるという実感があります。
​​​​​​​表には見えにくい仕事ではありますが、社会の“裏側”で確かに支えているという誇りがあります。​​​​​​​

Q5.

今後の目標や展望について教えてください

今後は、より広範な食品分野への対応と、飼料以外の資源化へのチャレンジも視野に入れています。
たとえば、植物性の残渣からバイオマス燃料や肥料原料への転用など、まだまだ可能性はあります。
​​​​​​​また、SDGsやカーボンニュートラルといったキーワードが企業活動に密接に関わる今、私たちのような事業は、もはやコストのための選択ではなく、企業価値を上げるための取り組みになってきています。​​​​​​​

だからこそ、より多くの企業にとって「選ばれやすい存在」になることが重要だと思っています。
​​​​​​​社会課題と向き合いながら、実務としての利便性も追求していく。
​​​​​​​それが、私たちコイケの次のステップです。

沿革

コイケが歩んできた道

1961年
​​​​​​​(昭和36年)

神奈川県横浜市で八興商事株式会社として創業。

1963年
​​​​​​​(昭和38年)

茅ヶ崎に飼料工場を開設し、菓子屑の粉砕業務を開始。

1965年
​​​​​​​(昭和40年)

株式会社小池商店として八興商事から事業を継承する。
​​​​​​​初代社長は現社長の実父の小池進。

1968年
​​​​​​​(昭和43年)

神奈川県伊勢原市に工場を移転。

1974年
​​​​​​​(昭和49年)

乾燥機を導入し、パン屑の乾燥業務を開始。

1988年
​​​​​​​(昭和63年)

茨城県神栖市に鹿島工場を新設し移転する。
​​​​​​​有限会社コイケとし、前社長 小池栄一に業務継承する。

1992年
​​​​​​​(平成4年)

新規開発の乾燥機1号機を導入。

1996年
​​​​​​​(平成8年)

同型機2号機を導入。

1998年
​​​​​​​(平成10年)

同型機3号機を導入。
​​​​​​​産業廃棄物処理業 及び 収集運搬業の許可を取得。

2002年
​​​​​​​(平成14年)

再生利用事業登録を取得。
​​​​​​​現在に至る。